
オンライン授業の実態
急激なオンライン対応に苦しむ教育現場
現在、日本の学校では、休校措置をきっかけにオンライン学習の導入が急増しており、現場の教員は急激な環境対応に迫られている。同様に、アメリカでも緊急の対応策としてオンライン教育が実施されているが、既に教員の経験不足が浮き彫りになっているとのこと。オンライン教育の経験を持つ教員でさえ、新しい教育手法が必要となっていることからも、事態の深刻さが伺える。
オンライン授業の導入に確かな手応え
教育現場の負担が増したことは事実だが、それでも多くの学校はオンライン授業の継続について前向きだ。理由としては、実際にオンライン授業を体験した生徒の反応が概ね良好であること、そして、これを機に教育のデジタル化を進めたいという、学校側の意図があると考えられる。家庭と学校、その両方が未だに学習環境を整えられていないのが現状だが、将来を見据えた取り組みは既に始まっていると見るべきだろう。
オンライン化で変わる学校の在り方
オンライン化によって変化したのは、授業の方法だけではない。例えば、休校中にオンラインでホームルームを実施したところ、「対面式よりも充実している」「声を出しづらい子からもメッセージを貰える」といった好意的な意見が寄せられたという。一方で、メールを使った学校の連絡方法に不満が続出するケースもあり、オンラインの活用法についてもまだまだ改善点は多いと考えられる。
オンライン授業を支援する
続々と登場するオンライン授業支援
オンライン授業への迅速な対応を迫られる教育現場をサポートすべく、様々な企業・団体が支援策の提供を始めている。学校のオンライン移行を解説したガイドブックや、教材作成を支援するPDF作成サービス、ファイル共有や動画配信システムなど、活用可能なサービスは今も増加中だ。また、こうしたオンライン授業の取り組みは、人材不足や地域格差といった従来の課題を解決する手段になるのでは、という見方もある。
自宅学習のサポートも充実
学生にとっては、オンライン授業への参加と合わせて、自宅学習の強化も重要だ。最近は、PC・スマホを通じた自宅学習支援が盛んに行われており、英語の教科書読み放題サービス“Lepton Reading FARM”や、歴史人物の顔辞典アプリ“Name Vision”のほか、ゲーム感覚で学べるスマホアプリなど、様々な選択肢が用意されている。加えて、児童向けの学習サービスも登場しており、各家庭に合わせた形でのオンライン活用が可能だ。
社員研修もオンラインも時代に
コロナの影響によって、教育に頭を悩ませているのは学校だけではない。現在、多くの企業が社員研修のオンライン化に取り組んでいるが、コスト面や学習環境の問題から、うまく実施できていないケースが多いのが現状だ。そこでまずは、文章力や英会話といった、幅広い場面で役立つジャンルの学習サービスを利用したり、ヘルスケアやエクササイズなどの、健康面の支援サービスを導入しつつ、徐々にオンライン化を進めていくのがいいだろう。