保育・幼児教育施設で本不足が深刻化
株式会社ポプラ社は、東京大学大学院と共同で実施した研究の結果に基づいて、保育・幼児教育施設における蔵書数・図書予算の不足を指摘した。日本では、多くの施設で本にかける年間予算が5万円を下回っており、蔵書数についても小中学校と比較して大きな差があるという。両者はこれらの研究結果を踏まえて、就学前施設における絵本・本環境の質の保証、そして拡充に向けた取り組みが急務であると結論づけている。
デジタルで絵本を楽しむ
幼児向けの本不足が問題視されている一方で、最近はデジタルを活用した絵本サービスも登場している。株式会社アイフリークスマイルズでは、500冊以上の絵本を読めるアプリ “森のえほん館” を提供しており、童話や昔話を手軽に楽しむことが可能だ。また、株式会社エムティーアイの “おしゃべりえほん” は、プロの声優が絵本を朗読するだけでなく、子供の発言を認識してストーリーを変化させることもできるサービスとなっている。
幼児向けの学習サービスも増加
絵本にまつわるサービスの他にも、知育に活用できる学習サービスは増えている。ビービーメディア株式会社が提供する “SEEKAR in the World” は、英語・理科・地理などの教科を、ARゲームを通じて学ぶことができる無料アプリだ。さらにアメリカでは、新型コロナウイルス対策として、オンラインで幼児教育を受けられるコミュニティアプリが、iyotee社によって提供されている。