【ピックアップ情報コーナー2019.10.10】

hatapro

【日本】AIロボットで認知症予防を実現する研究

◆日本の株式会社ハタプロは、臨床遺伝子治療学の認知症診断や、予防・進行抑制に関する研究事業に参画することを発表した。本研究で活用される “ZUKKU” は、小売業やサービス業など様々な店舗で活用されている、身長わずか10cmのAIロボットだ。◆

株式会社ハタプロが取り組む本研究は、AI搭載の小型汎用ロボット “ZUKKU” を、大阪府内のデイサービス事業所に導入し、その効果の分析と実証を行うものだ。具体的には、“ZUKKU” とIoT型サイネージディスプレイを活用したコンテンツや、発話を促す会話機能などを、デイサービス利用者向けに最適化することで、認知機能の維持・改善と、健康寿命の延伸を目指した、健康増進プログラムを提供する。

近年は、認知機能障害を早期に発見し、運動、認知機能トレーニング、コミュニケーションの増進などの非薬物的介入を行うことで、認知機能が維持できるとする論文報告が増えている。そこで、本研究では、健康増進プログラムの科学的根拠を創出することで、より多くの地域住民を対象とした、認知症の早期発見・早期介入プログラムとしての発展を目指す。

本研究は、大阪万博に向けた大阪府モデル事業の一環として、大阪大学 大学院 医学系研究科と共同で施行される。株式会社ハタプロは今後も、企業・大学・政府機関とのオープンイノベーションにより、次の時代の旗となる新たな価値を創造していくとしている。

【製品サイト】ZUKKU ズック

 
 

Gamification Affect

【日本】ゲーム要素でソフトウェア開発効率が向上

◆日本の近畿大学は、ソフトウェア開発にゲーム要素を導入することにより、開発効率が高まることを明らかにした。なお、本件に関する論文は、電子情報通信学会 英文論文誌Dの掲載予定論文として、インターネット上で早期公開されている。◆

近畿大学の理工学部情報学科、及び経済学部からなる研究グループは、ソフトウェア開発において、ゲーム要素を取り入れる手法であるゲーミフィケーションが、作業効率を向上させるかどうかを分析した。その結果、プログラムの作成時間は平均で約20%短縮され、作業効率の向上に大きな効果があることが判明した。

一方で、作業時間の短さを得点化するルールを取り入れた場合、個人の性格によっては、心理的焦りなどの悪影響が生じる可能性もあった。そこで、性格とルールの効果について検討を行ったところ、両者には強い関係がなく、性格は作成時間の短縮効果に影響を与えないという結論が出ている。

また、ゲーミフィケーションを取り入れた作業効率の向上は、人工知能やフィンテックなどのシステム開発でも、応用が期待できるという。同大学は、ソフトウェア開発作業にゲーミフィケーションを容易に取り入れるための仕組みが用意できれば、この手法の普及が期待できるとしている。

【論文公開サイト】How Does Time Conscious Rule of Gamification Affect Coding and Review?

 
 

Muss-Bits

【ニュージーランド】振動と光で音楽を感じるウェアラブルデバイス

◆ニュージーランドのオークランド大学は、聴覚障害者の音楽鑑賞を可能にする、腕時計型のデバイス “Muss-Bits” を新たに開発した。聴覚を失った利用者が使用してみて、振動と光で、音楽を再び楽しむことができるようになったことが報告されている。◆

“Muss-Bits” は、センサー部と表示部の2つの部分から構成されている。センサー部は、音楽スピーカーや楽器などの音源に繋ぐ部分で、オーディオジャック、コンタクトマイク、信号処理部、無線モジュールを含んでいる。表示部は、振動を発生させるモーターと、LEDライトから成っている。

デバイスを腕時計のように腕につけて使用すると、手首から腕を通して伝わってくる振動とLEDライトの点滅によって、音楽を感じ楽しむことができる。聴覚障害を持つ子どもの音楽学習をサポートしたり、聴覚障害者のミュージシャンが自身のパフォーマンスの評価に利用するなど、今後の用途が期待されている。オークランド大学の開発チームは、利用者のフィードバックを受けて、このデバイスをさらに進化させたいと考えている。

このデバイスは、イギリスの打楽器演奏者エベリン・グレニーが、音楽を足を通して全身で感じていたことからも着想を得ているという。同氏は、12歳で完全に聴力を失っているが、英国の王立音楽アカデミーを卒業し、パーカッショニストとして活躍している。

【製品サイト】Muss-Bits

 
 

LearnLatin

【アメリカ】ラテン語のオンラインレッスンが開講

◆アメリカのThe Ancient Language Institute(古代語インスティチュート)は、あらゆるレベルのラテン語学習希望者を対象に、ライブ形式のラテン語レッスンをオンラインで提供する。現在、初級、中級レベルのコースが受講可能となっており、上級レベルについても公開の準備が進んでいる。◆

初級レベルでは、ラテン語の学習を始めたばかりの者を対象とし、中級レベルは、ラテン語の文法や語彙についてある程度の知識がある者を対象としている。同コースでは、複雑なラテン語文法や大量の語彙を覚えてから文章を読み始めるという旧来の手法でなく、学習者のレベルに応じて読める文章を積極的に読んでいくスタイルをとっている。

最新の外国語教育についての研究を基礎として、学習には楽しめる部分も必要だという考え方でコースは設計されている。受講生それぞれのラテン語学習目的に合わせてオンラインレッスンが進むように、個別カウンセリングの機会も設けている。同校では、今後、他の古代語(古代ギリシャ語や古代ヘブライ語)の教育の展開も進める予定である。

同インスティチュートでは、古代語の学習に特化した語学教育サイトで、インタラクティブな学習形式で、現代の外国語学習と同じように古代語をマスターできるオンライン教育を目的としている。

【コースサイト】The Ancient Language Institute

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