キーワードを追う-連載特集 Active Learning No.1

Qureに掲載している教育関係ニュースの中から、「今、考えるべきキーワード」をとりあげていく連載特集(不定期更新)。

アクティブラーニング

アクティブ・ラーニングとICT


アクティブ・ラーニングについてのニュースが昨年来、増加している。これまでは、教える側が講義をして学ぶ側はそれを聞きノートをとる、また質問をしそれに答えるなどの座学が、一般的であった。
それに対して、アクティブ・ラーニングは、生徒や学生がグループで課題について学習しそれを発表し相互に学び合うといった、授業形式として語られることが多い。
それでは、以前から行われていたグループ学習やその成果発表形式とは何が異なるのだろうか?

文部科学省は、2012年5月に、アクティブ・ラーニングを「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学習者の能動的な学習への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学習者が能動的に学ぶことによって、後で学んだ情報を思い出しやすい、あるいは異なる文脈でもその情報を使いこなしやすいという理由から用いられる。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等を行うことでも取り入れられる」と『用語集』で説明している。

また同年8月には「従来のような知識の伝達・注入を中心とした授業から、教員と学生が意思疎通を図りつつ、一緒になって切磋琢磨し、相互に刺激を与えながら知的に成長する場を創り、学生が主体的に問題を発見し解を見いだしていく能動的学修(アクティブ・ラーニング(※))への転換が必要である」(『資料1 中央教育審議会 大学分科会(第109回) 大学教育部会(第21回)』より)と重ねている。手法としては従来から行われていたことであっても、学習者による能動的な学習として理由づけや目的が明確になっている。

最近のアクティブ・ラーニングのニュースでは、この能動的学修の環境としてICTの導入が必須となっている。文部科学省の説明にもICTという言葉が入っている。たとえば、2013年には大学の教育について「学生の主体的な学修のベースとなる図書館の機能強化、ICTを活用した双方向型の授業・自修支援など、学修環境整備への支援も連動させながら促進する」としてその具体的内容を示している。(学術情報委員会(第3回) 配付資料 資料1 学修環境充実のための学術情報基盤について(審議まとめ案)より)

さらに2016年には児童生徒に対して「第2期教育振興基本計画に基づき,ICTの活用により協働型・双方向型の授業革新を推進することや,教員のICT活用指導力向上のための必要な施策を講じること,教育用コンピュータや電子黒板等のICT環境を充実すること」(平成年度文部科学白書第11章 ICTの活用の推進より)についてやはり具体的に説明している。

アクティブ・ラーニングは、ICT環境の整備を必要とするという考え方がこれからの基本といえる。アメリカのニュースでも、環境整備がアクティブ・ラーニングにとって大切であるという例が示されている。アメリカのUniversity of Wisconsin–Madisonは、2016年12月のニュースで同大学の留学生たちが英語を学ぶためのactive learning lab-アクティブラーニング語学実習室を紹介している。実習室のイスやテーブルはキャスター付きであり、教室内でグループ編成が自由にできる。また、アップルコンピュータ、タブレットといった最新の学習ツールが、コースや専攻、将来の目標も異なる学生の英語学習を助けている。

ESL

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