【アメリカ】大学生の所得格差実態調査

ジョージタウン大学(Georgetown University)の教育・労働力センター(Center on Education and the Workforce)は、低所得層の学生と高所得層の学生との間で、勤労時間(アルバイト)、職種、学業の進捗のそれぞれの項目について比較調査を実施し、その結果を仕事と学習とのバランスをテーマに “Balancing Work and Learning: Implications for Low-Income Students” レポートとして発表した。

調査研究
CEW

同レポートによると、勤労時間の長さは学業成績低下の要因になるが、この問題は、長時間の勤労を避けられない低所得層の学生において深刻となる。高所得層の学生で週労働時間15時間未満の者のうち65%がB以上の成績であったが、低所得の勤労学生で週労働時間が15時間を超える者のうち60%近くは、C以下の成績であった。低所得層の学生では、学士課程を6年以内に卒業できる者の割合はわずか22%にとどまった。

その他にも、1)高所得層の学生はインターンシップやアシスタントシップなどを利用するが、低所得層の学生はフードサービス、販売員などの仕事に就く傾向が強い、2)1400万人の勤労学生のうち、約600万人(43%)が低所得層、3)低所得層の勤労学生は、黒人(18%)、ラテンアメリカ系(25%)、女性(58%)、高所得層の勤労学生は白人(73%)に偏っている、4)低所得層の勤労学生は、修了書が取得できるプログラムや2年制のカレッジに入学する傾向が強い、5)低所得層の勤労学生は、大学入学以前に優秀な成績を収めていた者でも、大学における単位の取得率が低い、といった報告がなされている。

同センターは、独立型の非営利研究機関で、学生の目標、教育や研修カリキュラムと、キャリア形成との関連などについて、調査研究を行っている。レポートサイトでは、レポートのダウンロード、内容解説ビデオ視聴も可能。

【レポートサイト】Balancing Work and Learning: Implications for Low-Income Students

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