【シリーズ】アメリカ 調査に見る大学教育のICT導入

アメリカ大学教育において、ネットワーク利用やモバイル機器の使用、デジタル教材などの導入状況はどのように進んでいるのか。実際の調査結果から状況を見る。

事例報告

アメリカ 学生調査、教室内テクノロジー環境の不備に不満

◆アメリカのVitalSource社がWakefield Research社の協力を得て行った調査で、近年の授業内でのテクノロジー環境が思わしくないことが判明した。500名の大学生を対象に行なった同調査では、個人的にテクノロジーを使用する頻度は増えたものの、授業内での使用されるテクノロジーの質が問題視されている。◆

VitalSource

アメリカのVitalSource社がWakefield Research社の協力を得て行った調査で、近年の教室内におけるテクノロジー環境があまり整っていないことが判明した。同社はオンラインコース作成、提供など教育分野に特化したテクノロジー企業。

同調査によると、大学生個人がスマートフォン、タブレット、ノート型パソコンといったテクノロジー機器を所有する率は99%を超えており、日常生活で平均48分に一回は電子機器に触れているという。目覚ましく発展し続けるテクノロジーとは対象に、約5人に1人が、大学の授業内で使用されるIT機器使用度やオンライン環境が不備だと考え、学習効果の薄さに不満を表している。

同社オペレーションチーフのPep Carerra氏は「学生の期待に応えるべく、常に更新され続けるテクノロジーのペースに、大学側がいかについて行くかが課題となってる」と述べた。

【企業サイト】VitalSource

 

アメリカ デジタル教材による学習で成績アップ

◆全米出版協会は複数の調査結果から、印刷教材よりもデジタル教材を授業で使うことによって、学生は学習効果を改善することができると発表した。◆

aap

全米出版協会は、複数の調査結果によると印刷教材よりもデジタル教材が学生の成績を改善し、試験の点数、評価が上がり、ドロップアウトする数を少なくすると発表した。調査結果の一つは、16分野にわたる9人の講師によるもので、デジタル教材の使用によってAとBの人数が15%増加したことを示している。

デジタル教材は従来の教材よりも価格が安く、オンラインで借りるまたは買うことができる。また学生にとってデジタル教材は便利であり環境にもやさしく、選択しやすい。

製本教材の内容だけではなく、多くのデジタル教材はクイズや練習、アニメーションやシミュレーション、カレンダー機能や理解度チェックなどの機能が付加されている。デジタル教材を使えば、指導者はクラスの進み具合によって講義内容を調整できる上に、教材の内容は新しい情報や発見があればすぐにアップデートされる。デジタル教材は授業時に理解度について反応を出してくれるし、いつでもわからない箇所について学生は指導してもらうことができる。

【団体サイト】Association of American Publishers

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