【使ってみました!】アプリを使って鑑賞・見学を指導する

展覧会鑑賞や施設見学では、ここに注目させたい、この部分を説明したい、分からないことを気軽に質問させたいなど引率者とグループメンバーがコミュニケーションしたいときがある。そのつどグループ集合して説明しては他の入館者や見学者に迷惑をかける。スマホとアプリを使って"静かに効果的に"コミュニケーションしてみた。

使ってみました!

アプリを使って写真と説明を送ろう

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夏休み中、美術館や博物館では課題シート、説明冊子などを手に、館内を見て回る生徒や学生の姿が見られる。引率の先生と共に回るグループもいる。最近の美術館では、ホームページでの作品紹介はもちろんのこと、専用アプリをダウンロードして作品解説を見ることもできる。例えば、東京富士美術館では「常設展示室で展示中の収蔵品を音声ガイドなども含めお楽しみいただける『西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで』を掲載」し、音声ガイドとして使うことも可能。

音声ガイドを使用して鑑賞させることも多いが、生徒や学生に「何か気づかせたい、考えさせたい」と思うとき、館内でどのように説明すればよいだろうか?生徒を集めて説明するのでは迷惑になり、カラープリント資料はコストがかかる。少ない例ではあるが、国立西洋美術館のように常設展作品の多くが写真撮影可能(※撮影禁止作品もあることに注意)であり、館内でスマホやタブレットの使用が許可されている場合は、それらを利用して引率者がコミュニケーションしてはどうだろう。

館内のベンチには美術館ガイドや図録が置いてあるが、なかなか気づかないこともある。鑑賞中の生徒の間を回って、美術館ガイドや図録に注意を向けさせている引率者の姿も見かける。上のように写真を送ればすぐにわかるだろう。

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また、絵画のある部分に注目してしっかりと見てほしい場合、絵のタイトルと画像や見る部分を画像で生徒や学生のスマホに送る。たとえば国立西洋美術館で作品の写真をタブレット撮影、見せたい部分を拡大、さらに文字とフリーハンドの円を加えて作成したのが左図である。左はルノワール≪帽子の女≫、右はマルタン≪縫い物をする女≫。手の部分に注目し絵画と自分の距離を変えて鑑賞すれば、視覚混合の意味、ルノワールの筆触分割、マルタンの点描の違いを感じるだろう。

当然のことだが、写真撮影許可といってもフラッシュは禁止、フラッシュを使用しない設定を確認しておく必要がある。また、シャッター音は他の鑑賞者の迷惑にならないようにしておきたい。
※記事中の写真はすべて国立西洋美術館で撮影、アイデアをまとめるiOSアプリ「pash」にて加工している。

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